中部地区における熱処理業界の団体活動は、昭和34年から始まり、昭和46年に設立した東海金属熱処理協同組合を経て、昭和50年6月に現在の中部金属熱処理協同組合と名称を改め、中部地区7県の広域にわたる組合員、賛助会員合わせて約100社から構成されています。自動車、工作機械など中部地区のものづくりを支える重要な産業として、熱処理業は発展を続けてまいりましたが、特に最近の自動車産業・機械産業における部品の高性能・高精度化を支えるキーテクノロジーとして、熱処理技術が新たに脚光を浴びています。
従来からの素材調質、浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化などに加え、真空熱処理、複合熱処理、CVD、PVD、プラズマ窒化等の表面改質技術へと熱処理技術は高度化してきています。また設備・工程の自動化、環境・省エネルギー対策、得意先からのコストダウン要求など、たくさんの課題を抱える中で、高度な技術をもつ専門化集団として、会員企業の安定・繁栄を目指していきたいと考えています。そのためにも業界全体として、技術の高度化、若手技術者の育成、健全な企業経営のための情報の発信などに、積極的に取り組んでまいりたいと思います。 |